KAT-TUN
クロサンドラ
数年前から始めた他の作家とのコラボ作品
僕一人がどんなに頑張っても僕以外にはなれないが
コラボすることによって明らかに違うパワーが作品に宿ったよ
2019-7-31発売 アルバム「IGNITE」
12.クロサンドラ
(lyrics:Takahito Uchisaa
Music:Takashi Tsushimi Susumu Kawaguchi)
約20年前 僕自身が独立して作家事務所を作った当時在籍していた一人の作家 Susumu Kawaguchiと数年前から
コライト作業を始めた。 今やもう日本では主流だが、僕は中々どうして随分と最近までその気になれずにいた。
ある日その後輩の彼が、是非僕とコラボして作品作りをやりたいと申し出てくれたことがきっかけで始めたのだが。
基本的にはトラックを作ってもらってそこにメロディーを乗せてゆく作業だが、
一番の手グセであるコード進行の流れが自分のそれとは違うアプローチだったりで、
たとえばメロディーの質感が同じようなものでも違った景色で聴こえて来たりする。
言葉の彩り、そしてデモのモティーフが何倍もに膨れ上がったパワーのあるアレンジメントのおかげで
とても納得いく作品になったと自負しているんだ
今は今の作り方でという一つのヒントを元に始めてみたコライトだけど結構可能性があるよね。(2019/8/15)
香西かおり
口紅模様
ずっと前から書きたかった人
レコーディングでは3〜4回くらい歌って終わった
正直に「良いなあ〜」と感じながら1時間で終わった
2019-6-5発売
1.口紅模様
(作詞:麻こよみ 作曲:都志見 隆)
2.絆唄〜キズナウタ〜
(作詞:冬弓ちひろ 作曲:都志見 隆)
だからか女性に歌ってもらえる歌が書けるのが非常に嬉しい。
香西さんはいわゆる演歌歌手とは一線を画する存在だ
どんな歌を唄っても行き過ぎないところが聴いていてとても心地いい
器用だけどそれは歌の裏側にそっと隠して淡々と唄う姿にやられる
そんな香西かおりブランドの匂いに一種の品格を感じるのは僕だけじゃないだろう
ある日電話で「香西に書いて欲しい」とディレクターから電話をもらった時、
発注内容はともかく 僕が聴きたい香西かおりを書こうと決めた。
いい歌ができるのはそれなりのタイミングがある。
今回の発注が、そろそろ都志見に書かせてみようかなんていう神様の采配だとしたら
少しはそれに応えることが出来たのだろうか。いくら強気で書こうが基本はチキンハートだ。
まだまだいい作品が出来るに違いないなんて感じてしまうのは彼女の歌のキャパシティーが並ではないという証拠なんだ (2019/5/09)
ベイビー.ブー
ごめんね...ありがとう
生で聴く彼らのハーモニーはまさに音と言葉の振動だった
まるで何かの波動を受け取るようにそれは大きなホールの隅々まで届いた
誤魔化しゼロの生歌はボーダレス
こんな素晴らしいグループの音楽が浸透しないはずがない
2018-3-7発売
1.ごめんね...ありがとう
(歌詞:松井五郎 作曲:都志見 隆)
2.花が咲く日は
(歌詞:松井五郎 作曲:都志見 隆)
2019-4-24 発売 Album 「花が咲く日は」
1.花が咲く日は 令和バージョン 編曲:川口大輔
コーラスグループと言えば過去にキングトーンズやクールファイブなどに書いたが
最初からア・カペラとして曲を書いたのはベイビー.ブーが初めてかも知れない。
コーラスアンサンブルも含めての曲書きは実は側で想像するよりも決して難しい作業ではない
結局は言葉やメロディーの良さの裏付けなしではどんなに綺麗で巧みなアンサンブルで周りを固めても限界があるからだ
考えるよりもまず形にと思い浮かぶままラフに積み重ねていったイントロから本編そして間奏からエンディングだが 彼らが加えたアンサンブルでよりドラマチックになった生歌はそんなスケッチたちにドクドクと血が通い始めた瞬間だった
カップリングの「花が咲く日は」は、うたごえ喫茶ともしびのリクエストランキングで9ヶ月連続1位と支持されていると聞いて胸躍る 派手なプロモーションもなくメディアへの大きな露出もない中で ひとつの歌が童謡や唱歌のように親しまれ愛され唄われることはある意味作家にとって究極なんだ (2019/2/16)
クミコ
最後だとわかっていたなら
言葉の一つ一つがなんて自然に聞こえてくるんだろう
こんな歌にしたかったという想いを
クミコさんがちゃんと実現してくれた
2018-3-7発売
1.最後だとわかっていたなら
(原作:ノーマ コーネット マレック/訳:佐川 睦/
歌詞構成・作編曲:都志見 隆)
2019-6-5発売
1.妻が願った最後の「七日間」
c/w 最後だとわかっていたなら new arrange version 編曲:大貫祐一郎
アメリカ人女性のノーマ コーネット マレックさんが、亡くなった我が子を偲んで書いた詩を佐川 睦さんが訳され
「最後だとわかっていたなら」という日本語詩で紹介された。
きっかけは2001年9月11日のあの悲惨な世界同時テロ後に世界中にチェーメールとして世界中に広まった。
クミコさんでプリプロをやってますから楽しみにしていてくださいと出版社から連絡をいただいてから
音源が届くまで待ち遠しくずっと楽しみにしていた。
たまに拝見するブログを読んでいると彼女のモノの見方 考え方そしてその生き方がよくわかる
彼女の歌の出で立ちは彼女の生き方そのものだと思う
こんな歌にしたかったという想いをクミコさんがちゃんと実現してくれた
2009年に徳間から発売された「禁じられた想い」という作品が竹島くんとの最初の出会いだった。
それから8年後にまたこうして作品提供できたのも何かの御縁だと思う。1月発売にも関わらず同年の後半までチャートインを果たした。
松井五郎氏とタッグを組んで、今までのムード歌謡的な様式美やその匂いから少し離れた視点で作品作りをしてみた。
しっかりと地に足のついた歌声は彼の努力と歌に対する強い想いが導いたと思う。
ボツ覚悟でプレゼンしてみたカップリングの「生きてみましょう」は、思いのほか気に入ってもらえた。
竹島宏の作品たちは、僕ら作家にアイデアを任せていただき発信できる環境が与えられたからこそ生まれたと信じる。
禁じられた想い
「お〜久しぶり!また一緒に作品やりたいねえ〜」なんて少し会話をしたのだが、それが本当に実現するとは。
彼が徳間から新しく移籍したテイチクレコードのディレクターが徳間時代の作品などを聴いて
「次の作品は松井さんと都志見さんに」と電話がかかってきた。
今考えればこの「禁じられた想い」から竹島君と道がつながっていたかも知れない。
「月枕」とともに竹島宏という歌手が世の中に浸透し 改めてテレビ番組などでこの作品を唄ってくれていることがとても嬉しい。 (2017/12/16)
由紀さおり
わたしのうた
出来上がった歌のところどころに かつて聴いた事のある
由紀さんの特徴的な節回しが聴こえてきて嬉しくなった。
90歳になって詩作をはじめた原作者「柴田トヨ」の半生を描いた松竹映画
くじけないでの主題歌
2013-11-06発売
1. わたしのうた
(作詞:松井五郎 作曲:都志見隆)
上間彩乃
ソランジュ
この作品の方向性は
上間彩乃という無二の歌声を持つアーティストとの出会い、
そして康氏が作詞するという事でほぼ完成したといっても過言ではない。
タイトルの「ソランジュ」は「空の樹」をイメージし造語。宇宙のすべての命が繋がりあって成長し、
やがて花や果実になり、そして散ってゆく、そんな大きな命のサイクルをイメージした作品。
作詞のお願いの打診より二日後、康珍化氏から電話で「つっくん、曲、泣けた。書かせてくれる?」って。
2013-06-19発売
1.ソランジュ
(作詞:康珍化 作曲:都志見 隆 編曲:澤近泰輔)
2.里(さとぅ)よ
(作詞:上間綾乃 作曲:伊集タツヤ 編曲:澤近泰輔)

自分だけではなく上間彩乃の周りのスタッフ陣も同様に。
過去の送信記録を見たら、曲が出来上がってコロムビアのプロデューサーに提出したのが2012年の9月下旬だった。
それから作詞家を誰にするか打診も含め決定したのが同年11月。プロデューサーの五十嵐寿也氏と詞は何があっても康珍化さんにお願いしようという揺るぎない決意から始まった。暮れも迫った12月 最初の顔合わせの際に、康氏がテーマと言葉のスケッチを持参。それを見ながら話しを聞きながら、私と五十嵐氏は何も言葉が出ず、ただ滲み出す涙をさりげなく拭うだけだった。
何かが皆の想いをある一つの方向へ導いた瞬間だったように思う。こんなのもいいし、あんなのもあるねではなく、
これしかないんだという強い意志から始まる打ち合わせってそう多くない。 それから何度やりとりしたかわからないほど細かい歌詞の言い回しから唄い方の譜割りから綿密に。色んな作り方があるが、久々にプロとしてそれぞれが売る為に知恵を絞った作品。
プロデューサーから宣伝から、そしてもちろんアーティスト本人まで誰一人として気を抜く事なくひとつの作品を生み終えた感慨がある。 約半年をかけて尊い作品になった。またひとつ、自分のキャリアの中に大きく輝く存在感を持った作品を創れた。
そんな出会いに感謝の言葉以外に何も浮かばない。
小林幸子
越後に眠る
音楽を聴く為にお金を使わない時代にもなった。
しかしそんな時代だからこそ大事に作品創りをしたいと思う。
2003年に「Ribbon」という楽曲を提供したのが幸子さんに書いたはじめての曲。それから、10年以上経ってまた発注を頂いた。
作詞は、なかにし礼さんで、作品を御一緒させていただくのはこれまで一度もなく今回がはじめてだった。いい詞といい歌声ともちろんいい曲に、
いいプロデューサーがいればヒットの可能性が見えてくる。
むかしのレコード盤だけの時代から比べると音楽の制作環境やその出口も多様化し世の中に対しての音楽の位置や役割も変わったように思う。
音楽を聴く為にお金を使わない時代にもなった。しかしそんな時代だからこそ大事に作品創りをしたいと思う。
そういう現場にまた出会え素敵な作品が生まれた。いい詞は本当に曲を膨よかにしてくれる。僕にとっていい詞はなによりの宝物。
いい作品は誰かがどこかで気づいてくれる。先の時代にも静かに残っていくような、また好きな曲がひとつできた。
1.越後に眠る
(作詞:なかにし礼 作曲:都志見 隆 編曲:萩田光雄)
2.星に抱かれて
(作詞:なかにし礼 作曲:都志見隆 編曲:萩田光雄)

2003年1月1日発売の「Ribbon」
歌謡曲的な強いリズムのある楽曲が幸子さんの基本的な唄のラインナップからはすこし違うテイストで、当時も気に入ってくださった。今はもう無き新宿コマの座長公演にお招き頂いたり、それからだいぶ時間がたって三宅裕司さんの舞台に役者として出演されていたときも、劇中でこのリボンを唄うからというので、久々に見に来てと連絡頂いたり 先日も念願の武道館公演が決まったとメールを頂いたりと、本当に気遣いの人である。
今回の「越後に眠る」は幸子さんの事務所で楽曲のレコーディングの打ち合わせのさなかに、なかにし礼さんから歌詞が送られて来た。それを読みながら、静かに涙を流されていたのが大変印象的だった。いい作品になる予感をそこに居た皆が胸に抱いた。
そういう瞬間、僕はこの仕事をやっていて良かったと嬉しくなってしまう。
前川清
哀しみの終わりに
伊集院静氏との初めての作品。
伊集院さん、オケ録りの日にひょっこりスタジオに来られました。
そして唄入れの日にも目をつむって
静かに清さんの歌を聴いておられました。お二人共に愛すべき人。
2012-05-09発売
1.哀しみの終りに
(作詞:伊集院 静/作曲:都志見 隆/編曲:萩田光雄)
2.しばらくはここにいよう」
(作詞:伊集院 静/作曲:都志見 隆/編曲:萩田光雄)
書かせていただいた作品すべてが愛おしいが、その中でも特に「神戸」や[大阪」それから藤山直美さんとのデュエットの「Love Songが聴こえない」やクールファイブ再結成の時の「悲しい街さ〜Tokyo〜」などはとても印象深い。ヒット曲を沢山持たれているゆえに、いつも発注を頂くたびに悩みまくる。そんな中で「来た!」と思えるようなメロディーや楽曲のアイデアに出会える時ほど嬉しい時はない。いつもそんな緊張感を持たせていただける事がありがたい。
春の旅人

2012-9-19発売
1.春の旅人
(作詞:伊集院 静/作曲:都志見 隆/編曲:都志見 隆)
2.人生の小瓶 -OH MY LOVELY DAY-
(作詞:伊集院 静/作曲:都志見 隆/編曲:都志見 隆)
映画「旅の贈りもの 明日へ」主題歌。前作「哀しみの終りに」の伊集院 静氏(作詞)と)の作品。
心温まるバラードに仕上がりました。
イントロから全編に奏でられるヴァイオリンソロは映画でも役者として出演している須磨和声くんに弾いていただきました。
佐野有美
歩き続けよう
「不便だけど不幸じゃない」
勇気と切なさと感動の詩集「あきらめないで」の中から、
7編の作品を歌にして有美ちゃん本人が歌いました。
2011-06-22発売
1.歩き続けよう
(作詞:佐野有美/作曲:都志見 隆/編曲:都志見 隆)
2.チャレンジしよう
(作詞:佐野有美/作曲:都志見 隆/編曲:都志見 隆)
All words:佐野有美/All music & arrangement:都志見 隆
有美ちゃんのようにハンディーがある身体で、よくぞまああの長時間の過酷な唄入れが出来たと思う。汗びっしょりで丁寧に丁寧に。おかげでとってもいい作品になった。色々なご縁と共に有美ちゃんとの出会いに感謝です。

おもてなし武将隊JAPAN
空
歌を作って送り出すことしかできないけれど、
それで誰か一人の心でも癒せたら、
それが自分の仕事のすべてだと女川の空を見上げながら素直に思えた。
2012/3/7発売
1.空
(作詞:Satomi、作曲・編曲:都志見隆)
2.羽よ、魂となれ
(作詞:Satomi、作曲:岡本真夜、編曲:坂本サトル、安部潤)

プロデューサー山元 "yossy" 淑稀 を筆頭に、2011年3月に発生した東日本大震災に対する チャリティーソングとして企画されたもので、
名古屋おもてなし武将隊をはじめとして全国で活動する約150名の武将隊から選抜された12名によって
「おもてなし武将隊JAPAN」を結成して収録された楽曲。
中村雅俊
「ワスレナイ」~MASATOSHI NAKAMURA 40th Anniversary~
ひとくちに40年といってもその道のりは長い。
松井五郎氏の詞先で出来上がった作品。
自分の周りを見渡せば、そこに家族があり友人があり
自分をここまで支えてくれた方々が居てくれたからこそ、これまでの自分の歩みがある。
そんな事を改めて噛み締めるような気持ちで作った。 いい歌になった。(2014/6/12)
2014/70/1発売
40周年記念アルバム
1.君がいてくれたから
(作詞:松井五郎 作曲:都志見隆 編曲:河野伸)
-NHKラジオ深夜便 2014/7月〜9月 深夜便の歌-
涙

2008/06/25発売
1.涙
(作詞;都志見隆 /作曲;都志見隆 /編曲;河野伸)
2.すみれ色の空に
(作詞;マシコタツロウ /作曲;マシコタツロウ /編曲;河野伸)
NHK土曜時代劇「オトコマエ!」主題歌
TBSラジオ系「中村雅俊マイホームページ」エンディングテーマ
NHKのドラマの主題歌という前程で久々の詩曲で作った歌。
私自身丁度50歳の節目の歳で自分に対するひとつのメッセージでもあった。
作曲していた時の事を不思議に今でも鮮明に覚えている。
「この曲は応援歌だね」と雅俊さん、時間が経った今でもステージで大事に
唄って頂いている。
1988年初発売のアルバム「アクロス.ザ.ユニバース」の中の「永遠にJust a pain」という曲が一番最初だった。ミュージシャンの時代で様々なアーティストが好きなミュージシャン目当てに頻繁に海外レコーディングを行っていた時代。このアルバムもLAやNYで録音されてきた。私自身も当時は洋楽指向が強く、メロディックなものに強く魅かれた。雅俊さんにもこれまで多くの作品を提供させていただきながら、2008年の「涙」で丁度20年目だった。2012年3月に雅俊さんの母校でもある女川第一中学校へお邪魔したのだが、高台にある中学校から見下ろす女川の町は悲しすぎる程に、すべてが津波に奪い去られたあとだった。
また、いい歌を作って必ず 雅俊さんのもとに届けようと思っている。
天童よしみ
祭りばやしが聞こえたら
2013-07-17発売
1祭りばやしが聞こえたら
(作詞:山本茉莉 作曲:都志見 隆 編曲:都志見隆)
2.故郷(ふるさと)
(作詞:高野辰之 / 作曲:岡野貞一 / 編曲:若草 恵)
デュエット曲の制作ってわりと難しい。男女の場合は特に男と女の声のレンジの違いがあるので各々の一番響く音域で両者を引き立たせることができるに越した事はないのだが、その辺はお互いに妥協案をもって譲り合わないと、持ち味の全く違う二人がかみ合うどころかぶつかり合ってしまう。
同じ旋律をユニゾンで唄ったりフレーズの掛け合いにしたりハモったりと色んなバリエーションを使って一曲を完成させる。
以前にも楽曲を提供した天童さんだが、この方の歌を聴いているといつもその許容量の広さに感服してしまう。
レコーディングの下準備もキッチリやっていらして、音や譜割りも全く間違わない。歌も心もとても丁寧な方。
西郷輝彦
旅のあかり
メロの暴れそうな感じをしっとりとした言葉で抑えをきかせられるのは
やはり喜多条さんの暖かさかな。そんな事をふと感じました。
2012年4月4日発売
NHKラジオ深夜便 深夜便のうた 4月〜6月
1. 旅のあかり
(作詩:喜多條 忠/作曲:都志見 隆/編曲:若草 恵)
2. まだ太陽は燃えている
(作詩:松井 五郎/作曲:真崎 修/編曲:澤口 和彦)
田久保さんとはこれまで田原俊彦や夏川りみなどで御一緒していたが、
今回のような大人の歌で作品作りをしたのは初めてかな。曲先で始まった制作だがこの詩がついて完結。
胸がキュンとなるようなロマンチックな歌詞が西郷さんの持つ凛とした雰囲気にとても合っていました。今までにこの詩がなかったら成立していないと思える作品も多く、この歌もまさにこの歌詞あってのものです。
レコーディングの時期が丁度舞台が終わったばかりでセリフの発声法で少し喉を痛められていた事もあって、
もう一回、もう一回と一人ボーカルブースの中で何度唄われただろう。凄かった。
1994年の「別れの条件」(詩;荒木とよひさ氏)。この曲のファンで居てくださった大阪のおっちゃんと知人を介して知り合い、その方のご縁でまた10年以上ぶりに西郷さんにお会い出来た。そしてそんな事があるまで実はこの曲の事については忘れていた失礼な作曲家だ。自分が忘れていた長い間、大阪のおっちゃんが唄いつないでいていてくれた。「好きなんですわ〜この曲、ほいでこの都志見隆いう作家、なかなかえ〜もん書きますよ!」って。
ありがとう。ホンマに頭が下がります。
Yoon Sang Hyeon
Precious Days
思い入れはむしろ
アーティストよりも制作スタッフとの間に生まれるものなんです。
2011/2/16発売
11.このまま気持ちさえ告げずに
(作詞・作曲:都志見隆 編曲:中野定博)

お互いに初めてのお仕事なので是非お会いしたかったのですが終わってみれば誰ともお会出来ずにという結果でした。
二度とこういった仕事の進め方はしてはいけないと深く反省です。
尚、御本人の歌は難しい日本語の発音の癖もあまりなく歌の表情も豊かで本当に甘くいい声。
同じ韓国出身のZEROくんやモンゴルのオルリコちゃんなどみんな本当に努力をする人たちですね。見習うべきところ多いです。
八代亜紀
人生の贈りもの
いい曲ができたらそれは詞のおかげ、
つまんない曲にしかならない時は詞のせいにします。
この作品は吉元由美さんの歌詞が最初に出来ていてその詩に曲を書きました。
作ってからリリースまでに約1年くらいの間が開きましたが、
2010年のアルバムからのシングルカットという事で新たに歌を唄いなおされNewVocalVersionとなっております。
2011/01/19発売
1.人生の贈りもの New Vocal Version
(作詩/吉元由美 作曲/都志見隆 編曲/矢野立美)
ザ・ニュースペーパー
ニュースペーパー!一発逆転
こういったギリギリの感じの中に実は
切なさや哀愁をとても感じてしまうんだ。
2008/11/26発売
1.ニュースペーパー!一発逆転/ザ・ニュースペーパー
( 作詞:麻こよみ/作曲:都志見 隆/編曲:都志見 隆)
2.青空/谷本賢一郎
( 作詞:紅龍/作曲:紅龍/編曲:若草 恵 )
ニュースペーパーのライブでいつも歌って頂いていると、福本ヒデちゃんから連絡を頂いた。レコーディングの後、一度会って飲んだ。彼は広島の出身。こういったお笑いのグループといえば以前にウッチャンやサマーズなどが組んでいたユニット[NO PLAN]以来であったが、この世界に生きる人達の人間味はとても魅力的である。真面目な歌ももちろんいいが、こういったギリギリの感じの中に実は切なさや哀愁をとても感じてしまうんだ。歌がとびきり上手いとかという事ではないが、感じてしまう。教えられる事が沢山ある。
川中美幸
うたびと
18年前と同じ笑顔でお会い出来ました。
2012-07-04発売
NHKラジオ深夜便「深夜便のうた」(2012年7~9月度)
1.うたびと
(作詞:池田充男/作曲:都志見隆/編曲:若草 恵)
池田先生は私の母と同い年。とても細かな気配りとその優しさに見習う事も多く、とても狭いポップスの世界の外にはこういった素敵な大人達が沢山おられるのだと思いました。音楽のジャンルの垣根を壊してどんどんこういった素敵な方達と出会わないと損ですね。池田先生、いつもありがとうございます。(2012)
荒木とよひさ
東京タワーが雨に泣いている

都志見君さ、いい歌って作れるじゃない。
でも売れるには良い歌だけじゃ駄目なんだよね
2013/6/19発売
1.東京タワーが雨に泣いている
(作詞:荒木とよひさ/作.編曲:小林俊太郎)
2.ラスト・サーファー ~友人S君へ~
(作詞:荒木とよひさ/ 作曲:都志見隆/ 編曲:小林俊太郎)

常に新しい歌ということへの意識が高く、それでいて気持ちががスッと救われる様な、心がフッと暖かくなるような そしてまた艶っぽい作品においても天下一品ではないかと思う。歌が好きでステージでも何度か唄う姿を拝見したが、あの笑顔に女性はやられちゃうんだろうな〜なんて思いながら、本当に素敵に歳をとられていると思う。これからもますますお元気でいてほしいし、またどんどんいい作品を御一緒したい。
ZERO
もう好きになってはいけない
どうせなら
テーマを変えた作品を三曲くらい作ってみようという事でスタートした。
2011/6/22発売
1.もう好きになってはいけない
(作詞;松井五郎 作曲;都志見隆 編曲;都志見隆)
斉藤工
ずっと...
作詞家には向いていない。
それは重々承知の上だが、でもまたついつい書いてしまった。
彼の声にそそられてね。
2012/6/20発売
1.ONE MORE TRY!!
(作詞:奥野敦士 作曲:奥野敦士 編曲:森安信夫)
2.ずっと…
(作詞:都志見隆 作曲:都志見隆 編曲:河野伸)

オルリコ
ひぐらしの坂
オルリコの唄を聴いた人は、みな口をそろえて
彼女のライブがあるときは教えてねって 言う。
2010/ 7/21発売
1. ひぐらしの坂
(作詞:松井五郎/作・編曲:都志見 隆 )
2. 忘れないで ~time to say goodbye~
(作詞:荒木とよひさ 作曲:三木たかし 編曲:若草 恵)
島津亜矢
悠悠~阿久 悠さんに褒められたくて~
この詞を書かれた時 どんな気持ちだったんだろうなんて
曲をつけるときに いつもそう思わせるような作詞家 阿久先生。
島津亜矢 阿久悠さんへ捧げるアルバム
阿久先生の遺作10編に8名の作曲家が、新たに生命を吹き込んだ意欲作!
2011-06-22/発売アルバムCD
5.想い出よありがとう
(作詞:阿久 悠/作曲:都志見 隆/編曲:矢野立美)
スター誕生という番組の審査員として阿久悠先生がおられたのを見たのはまだ広島に居る頃。作曲を始めて最初に阿久先生とご一緒したのが確か和田アキ子さんの「抱擁」(映画『極道の妻たちII』主題歌.1987)だった。それからはシブガキ隊や石川さゆりさんや前川清さんなどでもご一緒させていただいた。六本木にあった事務所へ一度だけ打ち合わせでお邪魔した時、昼食をと皆に出された頭と尻尾が器からはみ出る程の極上の天重だったが、あの広島時代から初めて先生にお会いできたという感激と緊張のあまり、カラカラに乾きまくった喉に何杯ものお茶で天丼を流し込もうとしたが結局は半分も頂けなかった。亡くなられたあともまだ曲のついていない作品が沢山あるらしく、今回また島津さんで一曲書かせて頂いた。作り終わるまで結構な時間がかかったが、とてもいい作品になった。矢野立美氏の編曲も素晴らしい。
秀香
最後だとわかっていたなら
「どうしてもこの詩を歌にしたいんだよ!」と
事務所の社長さん経由で発注を頂いた。
2009-06-24/発売
シングルCD
1.最後だとわかっていたなら
(原作:ノーマ コーネット マレック/訳:佐川 睦/
歌詞構成・作編曲:都志見 隆)
2.女友達
(作詞:小山田美里亜/作曲:EDISON/編曲:EDISON)
アメリカ人女性のノーマ コーネット マレックさんが、亡くなった我が子を偲んで書いた詩を佐川 睦さんが訳され
「最後だとわかっていたなら」という日本語詩で紹介された。
きっかけは2001年9月11日のあの悲惨な世界同時テロ後に世界中にチェーメールとして世界中に広まった。
どうしてもこの詩を歌にしたいんだよと事務所の社長さん経由で発注を頂いた。
高山厳
花手紙
厳さんのギターやピアノと唄とのシンプルなデモを聴くたびに、
つくづく余計なものはいらないのだと確認させられる

ミューア
ハレルヤ〜I LOVE YOU~
そうなんや、僕らの仕事は喜ばれてナンボなんや。
2009/12/4発売
1. ハレルヤ! I Love You
(作詞:ミューア 作.編曲:都志見隆)
2. 涙を空にあずけて
(作詞:ミューア 作.編曲:都志見隆)

森昌子
子供たちの桜

私と同い年。いつかまたいい作品ができれば是非お持ちしたいと思う。
松原みき
The Winner
松原みきさん 是非お会いしたかった。
機動戦士ガンダム0083 オープニング曲
1991/01/21発売
04.The Winner
(作詞:安藤芳彦 作曲;都志見隆 編曲:萩田光雄)
中西保志
最後の雨
彼に書こうとするといつも自然にいいメロディーに導いてくれる何かがある
2009年の11月に発売された彼のカバーアルバムの中にある久々のオリジナル「another rain」を松井五郎氏と作った。「最後の雨」のアンサーソングという女性の目線からのテーマの歌だが、歌詞も素敵で中西の歌と共に、時代が時代ならもっと世の中に浸透したかも知れない。彼に書こうとするといつも自然にいいメロディーに導いてくれる何かがある。彼の歌が持つオーラかも知れない。ジャンル分けされた中での窮屈な立場で歌い続けなければならないポップス系アーティストも少なくないけれど、中西には是非そんな壁を取り払って心に染みる歌を長く歌えるステージを用意したいよね。 次の彼には艶歌もあるかもしれない。
都志見隆ブログ〜あのギリギリなかんじ (2012)
HIROMI GO
言えないよ
「言えないよ」の次の打ち合わせで
「もう一曲、バラード出して三部作にしましょう!」と言われた時には、
正直驚いた。
夏川りみ
花になる
『夏川りみ』というジャンル。
それを飛び越えてまた なにかゾクッとする歌を書いてみたいな。
2000/2/23発売
NHKラジオ『新ラジオ歌謡』
NHK『みんなのうた』2000年10月〜11月度
1.花になる
作詞:田久保真見/作曲:都志見隆/編曲:十川知司
ツーチーチェン
忍者戦隊カクレンジャー
作曲と同一人物だとは思われないように名前を
「トゥー・チー・チェン」としたのだが...
オープニングテーマ
「シークレット カクレンジャー」
(作詞:冬杜花代子 / 作曲:都志見隆 / 編曲:山本健司 / 歌:トゥー・チー・チェン)
エンディングテーマ
「ニンジャ! 摩天楼キッズ」
(作詞:冬杜花代子 / 作曲:都志見隆 / 編曲:山本健司 / 歌:トゥー・チー・チェン)
作詞家の故.冬杜花代子さんと御一緒した思い出深い作品。冬杜さんとは87年に中森明菜に書いた「TANGO NOIR」以来だったが、その時にはお会い出来ずこのカクレンジャーのレコーディングで初めてお会いした。両曲とも詩先の制作だったので仮唄を唄い歌詞入りで作ったデモの感じがカクレンジャーのイメージにピッタリだったらしく、最初はお断りしたのだが結局は自分が歌う事になった。作曲と同一人物だとは思われないように名前をトゥー・チー・チェンとしたのだが、どうやらどこかで自分がその名の由来を喋ったらしく、作家本人が唄っていると認知されるまで時間はかからなかった。この楽曲には自分の想像よりはるかに大きな反応をいただいた。
福山憲三
愛をくれよ
職業作家としてというよりも、ギターをかき鳴らし唄い上げる広島時代、
何とかして東京に出たかったあの時の自分に戻って無心で書いた...
そんな気がする。
1994年8月10日発売
テレビ朝日系列ドラマ『青春の影』の主題歌。
1.愛をくれよ
(作詞:工藤哲雄、作曲:都志見隆)
2.あの頃の唄をもう一度
(作詞:工藤哲雄、作曲:都志見隆)

反町隆史
FOEVER
「都志見、ちょっと会わせたい奴がいるんだが、今夜大丈夫か?」
と連絡をいただいたのが始まりだった。
1997/7/30発売
フジテレビ系ドラマ「ビーチボーイズ」主題歌
1.Forever(反町隆史 with リッチー・サンボラ)
(作詞:反町隆史/作曲:都志見隆/編曲:武部聡志)
2.NO PAIN NO GAIN
(作詞:反町隆史/作曲:都志見隆/編曲:中山弘)
ドラマ「ビーチボーイズ」の主題歌というタイアップありきで始まった楽曲制作。音楽以外の苦労も多く、色んな人間の出入りが増え、色んな勝手で無責任な思いとぶつかりながら最後には疲れ果てた。周囲の雑音を音楽に持ち込まないでほしいと心から願い、彼の繊細な心は何度か悲鳴をあげていた。自分にとっても当分思い出したくないプロジェクトだった。
ただ反町本人と色んな話をしながらのやり取りの中で彼の中にある様々な何かをすくい出して歌にしてゆく作業は本当に気持ちが入った。歌手になりたかったあの広島、そして職業作家になる前のアメリカ武者修行時代の自分と重なって、何日も徹夜しながら一曲一曲と出来上がってゆく作品を彼に聴かせるのが待ち遠しかった。今では本当に懐かしい思い出だ。そして自分にも避けて通れない試練を与えて頂いた出会いにとても感謝している。近年 一度ゴルフを一緒にした。
田原俊彦
ごめんよ涙
60歳になっても変わらず
腰やケツ振る田原俊彦が観たいんだ!
1989/4/19発売
フジテレビ系ドラマ「教師びんびん物語Ⅱ」主題歌
サントリー「シードル」CMソング
1.ごめんよ涙
(作詞:松井五郎 作曲:都志見隆 編曲:船山基紀)
2.BELIEVE
(作詞:森浩美 作曲:都志見隆 編曲:馬飼野康二)

作曲家としての方向性の一端を担う程に田原俊彦とその音楽との出会いには深い想いを持たずにはいられない。
俊の10周年に「ごめんよ涙」という楽曲がリリースされ、その前の同年1月「愛しすぎて」から次の「ひとりぼっちにしないから」(同年9月)と1年に3枚のシングルを続けて書かせていただいた。レコーディング前の時期に青山劇場での舞台かコンサートの楽屋で初めて俊ちゃんに会った時「やるねっ!いい曲をありがとうございます」と声をかけてくれたのが最初の言葉だったでしょうか。それから20周年の「涙にさよならしないか」、そして30周年の「Cordially」と幸運にも彼の節目となる時期の作品も書かせていただく事となった。
あの真面目さと気遣いとそしてハチャメチャな部分のバランス感覚は彼だけに与えられたオーラだ。毎年コンサートに呼んでいただき僕はただただ彼の今年の歌と踊りを確認するように、そしてある時はファンの気持ちに成り代わって楽しむ。こうなったら60歳になっても変わらず腰やケツ振る田原俊彦を目指して頂きたいと願うばかり。本当に愛すべき人。
織田裕二
歌えなかったラブソング
録音用のラジカセをスタンバイしてギターを片手に
FAXの前で詞を待っていた。
確か最初のタイトルは「90sのラブソング」だった。がしかし当時HONDAのキャッチフレーズがナインティーズだったので最終的に
「歌えなかったラブソング」になった。嘘のような話だが、ファックスから出て来た言葉の一行目からそのまま勢いでつけた曲。
曲が出来上がった時、歌詞はまだファックスから押し出された状態だった。
真名さんから今から送ると連絡あり、録音用のラジカセをスタンバイしてギターを片手に詩を待っていた。
当時は出すシングル曲の全てに何かしらのタイアップがついていた。「歌えなかったラブソング」から4枚ほどシングルを書いたが、アルバム曲も含め織田くんに書いた作品はすべて真名杏樹さんの詩先だった。どういうテーマを歌うかと言う事がテーマのアーティストで本人と作詞家が色々とディスカッションし決まったものに曲をつけていった制作だった。個人的にこの世界観が大好きで織田くんに曲を書くのが楽しくてたまらなかった。自分が歌う様な気持ちで一生懸命書いた記憶がある。
ある日、真名さんからほぼ二枚のレポート用紙にぎっしりと書かれたまるで日記のような文章の歌詞が届いた。後にも先にもこれほど長い歌詞をほぼ削る事なく曲をつけた事はない。この 『逆風』という作品は、今でも強烈に心に残っている。そして自信にもなった。作家はアーティストとの出会いが命だ。織田くんとの出会いによって書いた作品達は、その後の自分の作風の強烈な一本の柱となった事は間違いない。
TOKIO
LOVE YOU ONLY

詞も曲もとにかく最初に書いたものが優れていれば、
その時点でもう8割は出来上がってるのだ。
1994.9.21発売
(歌:TOKIO アニメ「ツヨシしっかりしなさい」テーマ曲)
1.LOVE YOU ONLY
(作詞:工藤哲雄/作曲:都志見隆 /編曲:西脇辰弥)
2.時代(TOKIO)をよろしく!
(作詞:城島茂&山田ひろし/作曲:西脇辰弥 /編曲:西脇辰弥)
当時は外部のプロデューサー経由での発注だったTOKIOの一連の楽曲。基本的にはバンドサウンドという括りで始まった。
小学生の頃 ブームはグループ・サウンズ。その中でも大好きだったタイガースを基本のモチーフとして現代風にやってみた。
コーラスワークや追っかけメロ ハモリ ギターのリフなど自分の中にあるグループサウンズの正体を小出しにしていくように作った。
そのアンサンブルを作り込んで行く作業は実に楽しかった。風のように響かせるメロもあれば積み木のようにメロのカタチで表現する作り方もある。
TOKIOはまさに後者。情感よりもフレーズやパターンを明確にするように心がけた。
ちなみにTOKIOの楽曲は全て歌詞が先。僕はそれに曲を付けただけ。
詞も曲もとにかく最初に書いたものが優れていれば、その時点でもう8割は出来上がってるのだ。
工藤静香
BLUE ROSE
作家は褒められると嬉しくて嬉しくて
その度に雲の上まで舞い上がる
1994年3月18日発売
1.Blue Rose
作詞: 愛絵理 、作曲: 都志見隆 、編曲: 澤近泰輔
フェニックス・シーガイア・リゾートCMソング
2.Door
作詞: 愛絵理 、作曲: 都志見隆 、編曲: 澤近泰輔
テレビ東京系ドラマ『積木くずし 崩壊、そして…』エンディングテーマソング
ディレクターに曲を提出してから2時間くらいたった時だろうか。車の運転中にご本人から電話をもらった。93年の年末の青山通りだった気がする。『これこれ!凄く良い!』。それが [Blue Rose]という名で世の中に出た。今は亡きポニーキャニオンのプロデューサーであった故 渡辺有三さんも後日「都志見君、サビ良いね〜。本人もとてもノッてますよ。ありがとう!」って電話をくれた。どんなにたくさん書いたって作家は褒められると嬉しくて嬉しくてその度に雲の上まで舞い上がる。良いも悪いもすぐに反応がでた時代。そんなテンポ感の中で有能なディレクターそして才能あるアーティストによって作家がどんどん鍛えられていった時代。
中森明菜
SAND BEIGE -砂漠へ-
作詞家になりたいと思ったきっかけは
小学生の頃に聴いた中森明菜のサンドベージュだったという人に会った。
僕は嬉しくてすぐに許瑛子に電話した。
Tango Noir
右の写真は2013年に発売されたベスト。敬愛するレコーディングエンジニアの内沼さんが当時のアナログマルチからremixしたもの。とてもいいから聴いてみてとご本人から頂いた。
ナナムジカ
心音
与えられた条件の中で
何が何でもヒットを目指さなければならない。
2007/2/7発売
テレビ東京系(ドラマ24枠)ドラマ「クセノス」主題歌
1.心音
(作詞 作曲 編曲 243)
2.色彩の砂
3.ひまわり~Live Version~
2003年くらいだったろうか。
桐朋学園のピアノ科と声楽科を卒業したての二人だった。それから約一年くらいは彼女達の書いて来た楽曲を聴きながらアドバイスしたり直しを課したりと楽曲のクオリティーと共に今後の方向性も模索していた。特にボーカルの西島梢の透明感のある声と唄い方はまだポップスの毒に浸食されていない特徴的な響きだった。そして松藤由里は技術的や理論的にはほとんど完璧と言っていい程のスキルを持ったプレーヤーだった。二年目からそんな二人との戦いが始まった。
曲の構築や発想はやはり私と彼女達では音楽的な背景から全く違った。それよりもやはり世代間の感覚的な違いに大人の経験値だけでは実に説得材料としては乏しかった。プロデュースとは何ぞやと考えさせられたのも、彼女達と会ってからが一番深い。
どんなにクリエイティヴでかっこ良くてもやはり結果を求められる世界に身を置く以上、与えられた条件の中で何が何でもヒットを目指さなければならない。ユバナというアルバムに全部を注ぎこんだ。曲を作り続ける事、結果を出し続ける事 容易ではないからこそ続ける事に価値がある。本当に愛おしく愛着のある、自分の子供のようなユニット「ナナムジカ」だったな。
和田アキ子
抱擁
たった一度の夢でもいい 私生きてた
思い違いであってもいい虹を見た
愛を見た
1987年8月25日 発売
映画「極道の妻たち2」主題歌
1.抱擁
(作詞:阿久悠 作曲:都志見隆)
なんと言っても、和田さんの作品では阿久先生の事が思い出されてならない。この曲はメロ先で書いた。阿久先生との作品は数こそ多くないがほとんどがメロ先だった。覚えている限り詞先で書いた作品は石川さゆりの「おもちゃ」それから島津亜矢の「想い出よありがとう」の2曲だ。自信作が出来た!と当事のワーナーの担当ディレクターに自らデモテープを持参した。あいにく不在だったので自分の想いを手紙に書き置いてきたことをいまでも鮮明に覚えている。 はじめてお会いした時、「都志見君とはこれとこれとあれとやったよねえ」とそれまでにご一緒した作品のタイトルを全て並べて仰っていただいたのには驚いた。 晩年、何かの番組でお会いした時には、「『歌』って一体だれのものかねえ」なんて独り言のように仰っていたことを思い出す。もっと早く生まれていれば、もっともっと沢山の作品をご一緒させていただける可能性があったかもしれない。阿久先生との作品はいまでも僕の大切な宝物だ。
SMAP
僕は君を連れてゆく
締め切り当日にいきなり唄ったAメロが心地良く
直感でイケたと確信した。
2003年3月5日発売
世界にひとつだけの花カップリング曲
2.僕は君を連れてゆく
(作詞:工藤哲雄 / 作曲・編曲:都志見隆)
音楽製作に限ったことではないが、長い時間狭い部屋の中で作業をしてしていると視点せばまり俯瞰で見渡すことがなかなか難しくなる。
いつもその日に作ったデモテープを自宅に帰る車の中で聴いてみる。長い時間に詰まっていたことが一瞬で解決する。
車から見える景色が流れ街の音に紛れて聴こえるそのフレーズや構成が作りたいものにとって正しいのかそうでないかがよくわかる。
この曲も、そうやってメロを推敲(すいこう)しながら完成させた。特にAメロは何度も変えながら決めたものがあったのだが、
締め切り当日にいきなり歌ったAメロが心地良く直感でイケたと確信した
長狭学園 校歌
「若葉」
校歌だというのに、大きなスタジオを押さえてレコーディングした。
生徒さん達にどういう歌なのかちゃんと伝える為に
14人のストリングスとピアノと歌でいつものレコードを作る様に。
僕ともう一人の女の子がメロディーを唄った。
そこにいた皆がワクワクした。
もっともあぶない刑事
(村川透監督作品)
もっともあぶない刑事サウンドトラック
このL.Aレコーディングは蓋を開けてみると
蒼々たるスタジオミュージシャンのサポートのもと
大きな経験値を上げルことが出来た
貴重なセッションだった。
1989/4/22発売
ビーバップハイスクール
(那須博之監督作品)
ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎哀歌(1986)

ビー・バップ・パラダイス
(作詞:都志見隆/作曲:都志見隆/編曲:中村哲)
ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎行進曲(1987)

ビー・バップ・シンドローム
(作詞:きうちかずひろ/作曲:都志見隆/編曲:中村哲)
BE-BOP DANCING (作詞:きうちかずひろ/作曲:都志見隆/編曲:中村哲)
ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎音頭(1988)

高校与太郎音頭
(作詞:きうちかずひろ/作曲:都志見隆) - BE-BOP社中
BE-BOP音頭
(作詞:きうちかずひろ/作曲:都志見隆) - BE-BOP社中
ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎完結篇(1988)

ビー・バップ・ドリーム
(作詞:きうちかずひろ/作曲:都志見隆/編曲:萩田光雄) - ビー・バップ・オールスターズ
